Saturday, January 26, 2013

英語にも敬語はある???


英語にも敬語はある???

答えは、YES!
英語にも敬語はあります。

現代英語においてはyouは2人称単数形と複数形となっています。家族の人、友人、仕事仲間、部下、上司、年上の人、年下の人、言いかえれば、誰にでも人数関係なく使う代名詞です。

昔は、そうではありませんでした。

昔、友人一人に

Are you tired?

(疲れている?)と尋ねたら、何でそんな言い方するのかと返ってきたかもしれません。

何故でしょう?

昔は、2人称単数形のyouは、目上の人、年上の人などにしか使わなった敬称代名詞です。これは、古英語の敬語です。昔もyouは、現代英語と同じく2人称複数形となっていました。

それでは、友人1人、家族の人1人、仕事仲間1人などにどのような代名詞を使っていたのでしょうか?

それらの2人称単数形は、thouでした。Thouの場合、be動詞の変化形は、

Thou art

です。もちろんyouの場合は、そのまま

You are

でした。現在、標準英語の会話では、thouが使われていませんが、例えば、現代の詩にも現代の歌にも出てきます。他に聖書にも出てきます。日本だったら、時代劇に出てきそうな言葉と同じニュアンスです。「拙者は、神宮東のアレックスでござる・・・」みたいな感じです。

昔だったら、私が友人(1人)に疲れているかと尋ねたい時・・・

1.  Art thou tired?

・・・と尋ねます。でも上司(1人)に同じ質問をする時・・・

2.  Are you tired?

・・・と尋ねます。複数形だと相手の人達の立場と関係なく・・・

3.  Are you tired?

・・・と尋ねます。

現代英語では、youを使うだけで目上の人、年上の人などの敬語的な表現とならないので追加表現が必要です。例えば、目上の人に「疲れていますか」と尋ねたい時・・・

1.  相手が男性の場合、
Are you tired, sir?

2.  相手が女性の場合、
Are you tired, ma’am?

となります。Sirma’amを付けますと敬語的な表現となります。

現代英語では、他に敬語的な表現がたくさんあります。例えば、しなさい、して下さい、してもらえるか、していただけるかなどの表現があります。

1.  “Close the window!”
窓を閉めなさい。

2.  “Can you close the window ” or “Close the window, please?” 
窓を閉めて下さい。

3.  “Would you close the window, please”?
窓を閉めてもらえますか?

4.  “Could you close the window, please?” or “Would you mind closing the window, please?”
窓を閉めて頂けませんか?

英語でも手紙やメールの結びの挨拶は、とても大切です。その挨拶によって相手の立場が大体分かります。例えば、結びの挨拶が・・・

1.  Loveの場合、相手は家族、親友、恋人などです。

2.  Yoursの場合、相手は友人、仕事仲間などです。

3.  Sincerely yoursは、敬意を表す相手に使います。例えば、求人に応募する際、応募手紙の結びの挨拶としてピッタリです。

どの言語にでも敬語があります。ゲルマン系言語(ドイツ語、オランダ語など)、ラテン系言語(フランス語、イタリア語、ポルトガル語など)、スラヴ系言語(ロシア語、セルビア語、チェコ語など)の敬語は、英語よりもはっきり区別されています。ゲルマン系言語、ラテン系言語、スラヴ系言語では、今も古英語のthouにあたる代名詞とyouにあたる代名詞とがはっきり区別して使われています。

面白いですね!

英語の次に第2外国語にも挑戦してみませんか?頑張りましょう!

ありがとうございました。

アレックス

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